「ジニ係数と布袋さま」物語
新聞・経済誌に「富裕層」、「貧困層」、「富の偏在」とかの活字が躍り、所得分配の不平等化を論評する記事が増えている。トマ・ピケティ氏の「21世紀の資本論」が世界中で売れているらしい。
ジニ係数が0.4を上回れば、暴動が起きやすく社会騒乱多発のレベルだそうである。ちなみに、わが日本のジニ係数は2011年で0.5536とか。数字ではすでに危険水域を超えている。
お上の意向に従順な国民性ゆえなのであろう、静かなものである。非正規雇用、季節労働者、パート従業員、そういう人たちが増え続けている。
政府は消費税をあげる一方、法人税を下げる。東京市場では、日銀の金融緩和とGPIF(年金の資金)の株式等の買い入れで、株価が跳ね上がっている。
さて閑話休題。
過日、三河方面へ旅する機会があり、常滑焼きのお店に寄った。目についた布袋さまを2体購入した。右手に托鉢皿を持れた1体と、左手に托鉢皿を持たれた1体と、どちらにしようかと迷ったのだが、両方だとご利益が倍になると思い、そうした。
帰宅し、仕事部屋に鎮座頂くことにした。高いところから私の机を見下ろしながら、多分、幸せをもたらせて下さると思う。
もしかして、私も富裕層に入れるかもしれない。あとの残り少ない人生に微かな望みを託すことにしよう。私の敬愛することになった「ほてい様」をご披露する。
大変ふくよかなお姿である。
昔、船乗りだった私は相模湾の真鶴にヨットを係留し、海との関係を保っています。かって、海を捨てたことへの贖罪なのでしょう。また、山に郷愁を覚え、1年の大半を八ヶ岳の山ろくで過ごしています。標高1000メータの地で、自然へドップリト浸かり今を生きています。