2012年1月29日日曜日

雪の中狐と出会う


雪中散歩で狐に会った

雪の積もった農道を散歩していて、狐に出会った。いや、私を見て狐のほうが逃げて行ったと言った方が正確かもしれない。雪が少なかった茅野でも、10日ほど前からの寒波で田や畑が雪景色になった。川沿いの土手の藪で小鳥が数羽遊んでいた。私は立ち止まり彼らの可愛いしぐさを眺めていた。その時、狐が土手を駆け登って行く。良く肥った可なり大きな狐だった。多分、私が歩いて通り過ぎていたら、彼(彼女)はじっと眺めていただけだろう。ところが立ち止まり、自分のほうを見ていると勘違いし、慌てて逃げ出したのだろう。気の毒なことをした。
「キタキツネ」と言いたいところだが、北海道ではなく信州なので「冬の狐」とでも名付けておこう。体つきが丸かったので、身ごもった母狐だろうかなどと勝手な想像をしたりした。いつもカメラをポケットに忍ばせていくのだが、生憎昨日はもっていなかった。仮に持っていても、咄嗟のことで写せなかっただろう。
滑り止めの付いたゴム長を履き、雪の農道を歩く。八ヶ岳に向かっていくので緩い登り勾配があり、かなりの運動負荷が掛かる。人の足跡の無いところで足を持ち上げながらの歩きである。白いキャンバスには、色んな動物が足跡で絵を描き廻っている。兎、いたち、テン、リス、狸、狐、私にはわからないが、大きい足跡、小さい足跡を見て想像しながらの散歩は時間が経つのがはやい。次からはカメラ持参で歩くことにしよう。
今朝、新聞を取りにいったついでに、庭の井戸の柱に掛けてある温度計を見た。-13・5度、今冬一番の寒さ。雲ひとつ無い晴天で、八ヶ岳も美しい。

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